こんにちは。
4月になりました。新年度スタートですね。
今日は年頭の所感としてあれこれ考えてみます。
当院は2017年4月1日に診療を開始しましたので、丸8年が経過し9年目に突入したことになります。
この間、特にトラブルなく診療を継続してこれたのは、まぎれもなく支えてくれた関係者各位のおかげであります。この場を借りてお礼をを申し上げます。
自分の身体面でも、大過なく(五十肩のため左肩関節可動域は低下していますが)過ごしてこれたことにも感謝しかありません。運が良かったとも言えます。
出会いと別れを繰り返すことが我々の仕事の特徴であり、別れのほとんどは天国へ送り出すことであると考えると、いのちの重さ・はかなさを実感するとともに、その宿命に携わる者として改めて身の引き締まる思いです。
この8年間、予想していたようになったことと予想外のことがありました。当たり前ですね。
最も大きな予想外の出来事は、いわゆるコロナ禍でしょう。本当につらい思いをしました。それでも今後もコロナウイルスと共存していかざるを得ないだろうというところは予想通りだったのかもしれません。これからもワクチン事業に精を出し、標準的予防策を十分行っていきましょう。
予想通りだったのは、少子高齢化の進行、高齢者人口の増加、就労人口の減少といった社会構造の変化でしょうか。年間死亡者数は右肩上がりに増加しています。これからもターミナルケアの需要は拡大していくでしょう。ターミナルケアに携わる者として、微力ながら引き続き一翼を担っていきたいと思います。
地域に目を向けると、地域包括ケアの構築、医療介護の連携・協働が進められてきました。2025年完成を目指した事業として目標に達成できたのかどうかは僕にはわかりませんが、前進しているのは間違いありませんね。一方で、次のステップへ進むため新たな方法論を構築する時期に来ているとも言えるでしょう。
当地で特徴的なのは、在宅医療を専門的に行う医療機関が増えたことと訪問看護ステーションが増えたことです。これはちょっと予想外だったかもしれません。一方で、介護業界の人手不足はご多分に漏れず深刻化しています。これは国を挙げて取り組むべき喫緊の課題ですね。
このような状況を踏まえまして、2025年当院は新たな事業展開を行う方針でおります。
具体的なことは都度お伝えしていこうと思います。
自分の医師人生も残り少なくなってきています。今まで通り診療に精力を注ぐのは当然ですが、プラスアルファにも注力していこうと思います。
乞うご期待です。