こんにちは。
先日、上記のようなテーマで市内の薬剤師さんの会でお話しさせていただきました。
当然のことですが、薬剤師さんは在宅緩和ケアの主要メンバーの一人です。
理想的には、すべての在宅療養中の患者さんに対し訪問薬剤管理を行っていただけたらいいのですが、そうもいきません。
調剤薬局の薬剤師さんは、なかなか在宅療養中の患者さんと直接対峙するチャンスがないのが現状ですね。残念なことに、在宅患者さんが直接薬局に出向くことはほとんどないのです。
百聞は一見にしかずのことわざ通り、薬剤師さんが在宅患者さんの家に一度でも訪問されたら、得るものはとても大きいと思います。われわれも、初回訪問の時に、残薬の山(それこそ段ボール箱にいっぱいだったりします)にめまいがすることがあります。そんなときは、薬剤師さんに助けてー! と心の中で叫ぶのです。
在宅における多職種連携業務に薬剤師さんがいてくれて、専門家としての視点で患者さんに接してくれて、専門家としての視点で他職種にアドバイスしてもらえると、在宅緩和ケアの質は格段に上がりますね。
ブログの前回の記事でも書きましたが、多職種連携とは、それぞれの専門職が職責を全うし、他職種のメンバーから職責を全うしていると認識してもらうこと(すなわち信頼しあうこと)だと思っています。
そしてわれわれは、専門職者ではありますが、その前にひとりの人間でもあります。それぞれが専門職の職責を通して、患者さんに人間として語りかける、ということこそが重要なのだと思います。
人間としてのポリシーはそれぞれ違いますから、語る内容は当然違うものになります。
違うことが大切だと思うのです。
目的はただひとつ、患者さんのQOLを上げることです。
(講演の資料をPDFで添付しておきます)