こんにちは。
今日は専門的在宅医療ということについて考えてみたいと思います。
医療を、その内容によって一次(primary)、二次(secondary)、三次(tertiary)と分類することがあります。
一次医療とは、その医療に携わるすべてのスタッフが行う医療行為のことであり、二次医療とは、その医療を専門とするスタッフによる医療行為であり、コンサルテーションに対応する、とされています。
また三次医療は、困難事例に対応し、その医療の専門家を育成し、その分野に関する研究を行うもの、とされています。
緩和ケアにおいてもそういう分類がなされるようになってきています。
がん診療について言えば、がん患者さんの診療に携わるすべてのスタッフは一次緩和ケアができなければなりません。そして、コンサルテーションあるいは紹介(referral)を受け、緩和ケア専門スタッフが二次・三次緩和ケアを行うのです。
同様のことが在宅医療にも言えるのだと思います。
一般の開業医さん、場合によっては病院の医師さんが、普段の業務と並行して(あるいは合間を縫って)行う訪問診療は一次在宅医療であり、(われわれのような)訪問診療を専門に行う医師が行う訪問診療は二次在宅医療と言えるでしょう。
訪問診療・在宅医療といえども、専門性というものがあります。
二次在宅医療医として、非専門のみなさんからのコンサルテーションに対応していかなければならないと戒めております。
さらには、三次在宅医療医として育成・研究に従事できるよう研鑽をつんでいきたいと思っております。